JSEM電子音楽カレンダーでは、担当の川崎弘二がカレンダーに掲載されている各種イベントをご紹介していきたいと考えております。
2014年8月に開催されるイベントから、今回はフランスで開催される電子音楽フェスティバル「Futura 14」をピックアップいたします。
このフェスティバルに以前から参加されている檜垣智也さんに、「Futura 14」についてのお話しを電子メールでお伺いしました。(担当:川崎弘二)
2014/08/21(木)-24(日) Futura 14 22e édition(Crest, France)
http://festivalfutura.fr/
■フェスティバルの開催されるフランスのクレという町はどのような場所ですか?
檜垣智也:街を端から端まで歩いても、10分くらいの小さな美しい街です。夏にはキャンピングカーで、バカンスを楽しむ方も多くいらっしゃいます。
■「Futura」というフェスティバルは今回で22回目を迎えるようです。このフェスティバルの特色についてお話しいただけますか?
アクースモニウムを用いた電子音楽祭として、ヨーロッパでも最も伝統があります。今までピエール・アンリ、リュック・フェラーリ、クリスチャン・ザネジなど、日本でもおなじみの作曲家を特集してきました。
また音楽祭の終わった後、アクースモニウムの演奏講習会が5日間あります。世界中から講習生を受け入れています。私はそこの講師でもあるのですが、日本からの参加も多く、楽しみにしています。
■今回、檜垣さんは「Futura 14」にて、「Carte Blanche Tomonari Higaki」という1時間半ほどのコンサートを担当されています。プログラムなどについてお話しいただけますか?
Carte Blancheは、演奏家が自由に選曲できるコンサートです。私はフランスに日本の電子音楽を紹介するために、毎回、邦人作曲家によるプログラムを組んでいます。
今回は武満徹の「ミネアポリスの庭」、佐藤聰明の「マンダラ」の、すでに古典ともいえる電子音楽に加え、新進気鋭の永松ゆかさんに新作を依頼しました。
■檜垣さんは新作のご発表もされるようです。新作についてお話しいただけますか?
Futuraのために、新作を毎年発表しています。最近、メディアの持つ2重の空間性に興味を持っていますが、そのシリーズの第1弾として20分程度の電子音楽を上演します。ナタナエル・ラボワサンさんの演奏です。
■コンサートのご成功をお祈りしております。どうもありがとうございました!
◎コンサートのご案内
日 程:8月21日(木) 午後1時30分から24日(日) 午前8時まで
場 所:Espace Soubeyran, 26400 Crest (Drôme)
料 金:1コンサート5ユーロ / パスポート15ユーロ
◎コンサートのお問い合わせ
info (a) festivalfurura.fr
tel: +33 (0)6 5246 5656
http://festivalfutura.fr