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設立の理念

設立の理念

1953年にドイツ・ケルンの放送局において音楽史上初めての電子音楽が公開されてからすでに半世紀が経過しました。その間に「電子音楽」という言葉は電子技術を用いた音楽/作曲のまったく新しい領域を夢見た当時の歴史的な作品や理念を示す用語として使われるようになり、現在それらは、コンピュータ音楽、エレクトロ・アコースティック・ミュージック、さらにはメディア・アートにおける一領域としてのデジタル・ミュージックと呼ばれるようになっています。
 日本電子音楽協会は、電子音楽が生まれた当時の夢を21世紀の音楽芸術における新しい可能性へと拡げるべく1992年に設立され、以来、作曲家、研究者、技術者らが集い、世界的視野に立った活動を行ってきました。それはまた、アナログ技術によって生まれた「電子音楽」から、デジタル技術によるまったく新しい形の「電子音楽」の可能性を切り拓く挑戦でもありました。ポピュラー音楽においてもまた、コンピュータをはじめとするデジタル機器を用いた作曲・演奏がごく日常的なことになっている現在、日本電子音楽協会は、様々な専門分野の交流を通して、日々刷新されるテクノロジーと音楽/芸術の新しい関係を私達の社会に提案していく場として活動を続けています。

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