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2022/9/3-9/4 音楽劇「声のゆくえ」Voice’s whereabouts

電子音楽や器楽の分野で作曲を行う大久保雅基による初の音楽劇は、声のアイデンティティを問う作品。声は本人から発せられるものだが、録音されると本人の意志なく発せられる。その声は誰のものであるか分かるコピーされた状態であり、その言葉は本人の意思によって発せられたものではなくなる。最終的に声は人工知能によってヴァイオリンの音色に変容され、声の持ち主の声色は失われるが抑揚は残る。果たしてその音は何なのか?電子音楽と器楽が融合した音楽をベースに、言葉に関する哲学的論考を含む音楽劇。

【あらすじ】
ヴァイオリンに囲まれた客席。舞台両端には声を発する人物がいる。電気的に鳴らされたヴァイオリンによる音楽の上で淡々と語られる言葉についての考察。口から発せられる言葉は録音され、再生される音となり、文字となり、ヴァイオリンの音色となる。人物の言葉は声から言葉、そして音へと変容していき自己のアイデンティティを見失っていく。

ボンクリ・フェスやOgen/blikに作品を委嘱され、塩竈市杉村惇美術館の若手アーティスト支援プログラムVoyageに採択されるなど、これからの活躍が期待される若手作曲家の大久保雅基。電子音楽、器楽、オーディオ・ヴィジュアル、インスタレーション、メディア・アートなどの様々な手法によって音楽の概念を拡張する。持続可能な未来に向けて、声のアイデンティティと資本主義社会における人々の生活を重ね、新たな問いを立てます。

公演概要

音楽劇「声のゆくえ」Voice’s whereabouts

作曲 :大久保雅基
出演 :χ梨ライヒ(劇団16%/劇団鼠)、武田らこ(劇場R/クグリド)
ヴァイオリン演奏 (録音):小山あずさ(仙台フィルハーモニー管弦楽団)

舞台監督 :樽野円香
音響 :高野大夢
照明 :鈴木真衣
スチル撮影 :佐藤陽友
映像撮影 :相原洋

【仙台公演】

日程:
2022年8月13日(土)19:00
2022年8月14日(日)19:00
*開場は開演の30分前 上演時間:約60分

会場:
エル・パーク仙台ギャラリーホール
〒980-8555 仙台市青葉区一番町4-11-1
141ビル(仙台三越定禅寺通り館)6階

TEL. 022-268-8300

料金:(全席自由)
前売/当日 2,500円
https://voiceswhereabouts.peatix.com/

【オンライン上映】

日程:
2022年9月3日(土)19:00
2022年9月4日(日)19:00
*上映時間:約60分

会場:
Peatix Live

料金:
オンライン上映チケット 2,000円
https://voiceswhereabouts.peatix.com/

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