日本電子音楽協会の2025年度定期演奏会は、「音響合成=シンセシス」を主体とする音楽に焦点をあてました。
「音響合成=シンセシス」は1950年代にすでに音楽界に衝撃を与えた技術です。ドイツの作曲家・音楽学者ヘルベルト・アイメルトは、音に関して部分的に要素を加除しグループ分けする電子的操作に興奮を覚え、エンベロープの助けを借りて無限の音楽的な方法で使用できる装置に未来を確信しました。アナログシンセサイザー全盛時代にも、デジタルへと移行した1980年代にも、音響合成は電子音楽の中心にありました。そして現在もまた、モジュラーシンセをはじめ、手で触ってサウンドを作っていく音響合成が広く人気を博しています。
装置としてのシンセサイザー、PC内でプログラムされる音響合成、レトロなマシンの復活・転換など、幅広い意味で「音響合成=シンセシス」を主軸とする、公募により集まったJSEM会員の作品を紹介します。
・日時： 2026年2月10日 (火) 16:45開場 / 17:15~18:00ミニシンポジウム / 18:30コンサート開演
・会場： 愛知県芸術劇場 小ホール 〒461-8525 名古屋市東区東桜一丁目13番2号 地下１階
・料金： 一般 前売 ¥2,500- 当日 ¥3,000-, 学生 ¥1,000- （JSEM会員は無料。申込不要）
・チケット： https://jsem20260210.peatix.com/
〜ミニシンポジウム〜
「電子音楽におけるアーカイブの方法論 – JSEMアーカイブの研究報告 – 」
・登壇： 水野みか子、渡辺愛、鈴木悦久
・料金：演奏会のチケットをお持ちの方はご入場いただけます。
This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP22K00219
本研究はJSPS科研費 JP22K00219の助成を受けたものです。
プログラム（作曲家名アイウエオ順）
・伊地知 昂大 Kodai Ijichi 《Cloud “都市の境界”のための ｜ Cloud for “Town End” 》
・佐藤 亜矢子 Ayako Sato 《sinuous, continuous》
・鈴木 悦久 Yoshihisa Suzuki 《Improvisation From EMG》
・林 恭平 Kyohei Hayashi 《綺麗～太陽はいつも私を目覚めさせる～ ｜ KIREI ~ The Sun Always Wakes Me Up ~》
・水沼 慎一郎 Shinichiro Mizunuma 《トッカータ Ⅶ ｜ Toccata Ⅶ》
・安野 太郎 Taro Yasuno 《蝸牛譚 II -GEO- ｜ Story of the Cochlea II -GEO- 》
・吉田 卓矢 Takuya Yoshida 《星雲 ｜ Nebula》
・渡邊 裕美 Hiromi Watanabe 《エピキクリ ｜ Epicycli》（バロックフルート：永野 伶実 Remi Nagano）
・主催： 日本電子音楽協会（JSEM）
・後援： 先端芸術音楽創作学会（JSSA）
・問い合わせ先： 日本電子音楽協会事務局 info-jsem[a]jsem.sakura.ne.jp ※[a]は@
